【銘柄分析】スリーエフ(7544)への投資を考える。その1

こちらの銘柄も自己整理のため確認したことについてまとめておきたいと思います。
キャッシュリッチ(時価総額28億円に対して、流動資産38.4億円 総負債6.4億円)に注目したことがきっかけとなり分析調査を始めています。


企業概要

コンビニ管理会社になります。
横浜を基盤に南関東(東京都、神奈川・千葉・埼玉県)でコンビニエンス・ストア「ローソン・スリーエフ」(355店舗、2019年4月)を運営する子会社の管理・商品開発サポートおよびインストア・ファーストフード型店舗「gooz(グーツ)」を運営している会社です。


「ローソン・スリーエフ」は、みなさんご覧になったことがあるかと思います。
(画像1)


(画像1)


地場の神奈川を中心にスリーエフ単体で事業を進めてきましたが、2016年ローソン<2651>と資本業務提携を締結したことで大きな転換点を迎えている会社です。


合弁会社エル・ティーエフ(スリーエフ51%,ローソン49%)を通じて、
「ローソン・スリーエフ」を通じた運営・管理がメインとなります。(図1)


(図1)

財務分析

まずは最新のBS(2018.3~2019.2)を確認します。
(図2,3)

流動資産38.4億円に対して、総負債が6.4億円と非常にキャッシュリッチな状態で、
時価総額28億円ですので明らかにお得な状態となっています。(図2,3)
しかし逆を言えば、本業が評価されていないことの裏返しになるための現在の価格水準と言えます。
ここで損益計算書をみてみましょう。
(図4,5)

現在の「ローソン・スリーエフ」350店舗超への体制が完成されたのが、
2018年3月以降になります。
このため初年度となり、営業収入・利益などはあまり参考にはならないです。(図4,5)
フランチャイズチェーンであるため、日販・店舗が大きくなればなるほど、
本銘柄に流入する売り上げは大きくなります。
日販については、良いニュースがあります。
(図6)

平均日販は519(千円)となっており、かつての420(千円)から伸び上がっているところです。(図6)
この数値は、維持されていればローソン並みの筋肉質小売の仲間入りができるのではないでしょうか?(図7)


(図7)

一方で、 CVS店舗数の増加は頭打ちが容易に想像されます。


まとめ

キャッシュリッチかつ再建の進む本銘柄ですが、
まだまだ見えないところは多いのが正直なところです。
償却費の推移やローソン本体への費用など見極めつつ入り込んでいきたいと思います。